STOP!気候危機

9月20日のお昼休み、気候危機を訴える超党派議員によるスタンディングアクションを市庁舎前で行ないました。私も昨年に引き続いて参加しました。これは「2030年までに温室効果ガス半減・2050年までに実質ゼロ」を実現するための「気候非常事態宣言」と、実効的な対策や行動計画の立案と実施を求めて、2019年から活動してきた「気候危機・自治体議員の会」の呼びかけに賛同したものです。今年は全国約70箇所で、実施されたとのことです。

先日の石川県での豪雨被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。このような「100年に一度」級の豪雨が各地で頻発し、毎年のように夏の最高気温が塗り替えられるなどの危険な現象は、主に私たち人類の責任と言わざるを得ません。

地球のためは私たちのため、そして次の世代へ――― この急激な人為的な気候変動は、環境問題、自然災害、食料危機、エネルギー、健康問題など、暮らしの中のあらゆることにつながっています。山を削って建物を建てたり、新たな交通機関の整備や、人工的な食物や薬の開発は対症療法でしかなく、別の被害を作り出すこともあります。土や緑などの自然の力を活かしたグリーンインフラによるまちづくりと、自然エネルギー100%で豊かに暮らせる社会を創ることを人類共通の目標として、真剣に取り組まなければいけないと強く思います。安易に化石燃料と原発に頼るのは止めましょう。そして、戦争こそが最大の環境破壊です。

例えば、水害を減らす工夫は――― グリーンインフラのひとつ「雨庭」、聞いたことがあるでしょうか。雨水を下水道に直接放流するのではなく、雨どいから土や植物、または小さな池に水をしみこませ、ゆっくりと地下へ浸透させることで、下水道に流れる雨水を減らすことができるしくみです。「雨庭」の設置が難しいなら、雨水貯留タンクを置いて、雨どいをそこへつなぐことで、下水道に流れるまでにタイムラグが生じるので、流出抑制効果があります。アスファルトやコンクリートに覆われた都市をグリーン空間に変えることは、冠水や浸水を防ぎ、ヒートアイランド現象の緩和につながります。

身の回りから、ひとつずつでも毎日取り組むことが、大きな変化につながると信じて…。